未病という言葉は2,000年前に編纂された現存する中国最古の医学書、「黄帝内経」の中において、「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す」として、初めて使用されました。
既病とはすでに症状が発現している状態です。「黄帝内経」では未病とは病気は体内にあるため、症状は発症していませんが、治療しなければ早晩発症する状態をさします。
日本では江戸時代、貝原益軒の「養生訓」に、「未病」について書かれた箇所があります。しかし、未病という言葉は前述のとおりかなりポピュラーになっていますが、まだ日本語として確立されていません。
「日本未病システム学会」の定義によれば、「自覚症状はないが、検査で異常がある状態」および「自覚症状はあるが、検査では異常がない状態」の二つをあわせて未病としています。
未病が最近になってクローズアップされているのは、現代社会に暮らす私たちの健康をおびやかす高血圧・高血脂症・肥満(メタボリック・シンドローム)・脂肪肝などの危険因子が、三大成人病(がん・心臓病・脳卒中)につながるからであります。
「未病」を病気に進みつつある状態と捉えるならば、はやい段階で「未病」のサインを認識し、しかるべき手を打てばその進行を抑え、本格的な病気に移行することを防ぐことができます。








